signifiabe’s diary

読書感想、書評を中心に書きます。

控えめな哲学のススメ

哲学好きがあまり身近にいないので少し寂しい思いをしています。

読書を続けていくと哲学系の本を読むようになりました。

ビジネス書を読んでいた時によく哲学者とその概念の引用がなされていたので原著を攻めてみようと。

 

ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)

ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)

 

それまでの哲学のイメージは、ソクラテスとかプラトンとか、高校の授業でかなりざっくり聞いたもの程度ですが、当時でもなかなか興味を惹かれた記憶はあります。

哲学は格言という形であったり、引用、パロディのような形で日常生活の中にも溶け込んでいます。しかし多くの人にとってそれはただなんとなく目の前に現れては消えていくようなものです。

 

自分は他人より物事を深く考えたり、書いたりすることが好きだということを自覚しています。そこにきっかけがあってほとんどやってこなかった”読む”が追加された時、考え、書き、読むことの本質、人間の本質への興味が加速していきました。

 

記憶の定着のためや読んだ本についての議論がしたくて身近な人に話しかけたりするのですが残念なことに大抵の人はそんなことに興味がなさそうです。

なぜこんなに面白いものに興味がないのか不思議でした。ただ何に興味を持つかはその人の自由だというところに一旦着地します。

 

様々な哲学書を読み進めていくと、言語の限界という概念に到達したり、東洋の思想との邂逅、無意識や、心理学、脳科学などとも関連してくるところも面白い。

 

哲学というのは狭義の意味では西洋の古代ギリシャ哲学からの系譜のことをいうようですが、自分が好きと言っている哲学は西洋哲学はもちろん広義の意味での”思考する”という意味で捉えて頂きたいです。

 

西洋的な価値観、東洋的な価値観、思想を学ぶことが激動の時代に必要で人類が知るべきことだと思います。それと同時にただ単純に語り相手が欲しい。

 

荘子 第1冊 内篇 (岩波文庫 青 206-1)

荘子 第1冊 内篇 (岩波文庫 青 206-1)